小学生高学年の課題図書です。勉強大好き優等生の理人の物語。性格がちょっと優しさが足り無いけど、常識はあるのかなぁ。軽めに書いた感想文です。苦手な人が参考にするといいと思います。
目次
概要
『リヒト!』は、イノウエミホコさんによる成長物語です。主人公の理人は、中学受験をひかえた小学生で、ゲームや遊びよりも勉強を優先するほど真面目な男の子です。そんな理人が、大好きだった祖母・節の死をきっかけに、祖母の双子の妹であるレイへ手紙を届けるためドイツへ向かいます。
旅の中で理人は、ちょっとズボラなマサムネと旅をして、自由な考え方を持つレイと出会います。勉強ばかりだった理人は、人との関わりや相手を思いやる気持ちの大切さに少しずつ気づいていきます。
受験や勉強だけではなく、「人として大切なこと」を考えさせてくれる作品です。
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あらすじ
主人公の理人は、中学受験をひかえた小学生です。勉強熱心で、ゲームや動画を見る時間があるなら勉強したいと思うほど真面目です。理人は、大好きだった祖母・節の写真にお願いをすると、テストの点が良くなると信じていました。
しかし、祖母の双子の妹であるレイがドイツへ帰る時、その写真を持って行ってしまいます。そして理人は、生前の節から預かった手紙を届けるため、写真を取り返したい気持ちもあり、ドイツへ向かうことになります。
小学生一人では海外へ行けないため、美大生のマサムネと一緒に旅をすることになります。しかし、少しズボラで自由すぎるマサムネに理人はふり回されっぱなしです。
さらに、ドイツで出会ったレイは、理人とは正反対の自由な考え方を持っていました。最初は戸惑っていた理人でしたが、旅を続ける中で少しずつ考え方が変わっていきます。
勉強だけではなく、人と関わることや相手を思いやることの大切さに気づいていく、心が少し成長する物語です。
読書感想文の例
『リヒト!』を読んで
〇年〇組 〇〇〇〇
まず言いたい。理人、ちょっとわがまますぎる。
勉強を頑張るのはすごいと思う。でも、北尾が「一緒に勉強するの楽しい」と言ってくれているのに、「友達とは思ってない」は冷たすぎる。いや、それは北尾がかわいそうだろと思った。
しかも北尾は、スマホの番号まで教えようとしてくれている。それを断る理人はガードがかたすぎる。
これが、借りたゲームを返さない平成初期のジャイアンタイプならまだ分かるが、北尾は、純粋に理人のことを友達だと思っている普通にいいやつなのである。
理人は、ゲームや動画を見る時間があるなら勉強したいと思っている。そこは本当にすごいと思った。自分だったら、勉強は早く終わらせたい。ゲームしたいし、いっぱい寝たい。だから、勉強そのものを好きになれる理人は、自分とはかなりちがう。
ただ、そのかわり理人は、勉強以外のことが見えていない感じがした。まわりの人がどう思っているかより、受験と勉強が頭の中のほとんどをしめている。だから北尾の気持ちにも気づいていなかったのだと思う。
理人のまじめさは、おばあちゃんの節の影響もあるのかもしれない。節のことが大好きだったからこそ、まじめに頑張ることを大切にしていたのだと思う。でも、まじめでいることだけが、全部ではない。もしかしたら節は、そのことに気づいてもらいたくて、理人に手紙を届けるように頼んだのかもしれない。
理人は、節から受け取った手紙を届けるためにドイツへ向かう。そこで出会うレイは、自由で、自分の気持ちに正直に生きているように見えた。理人にとって、レイの生き方は最初、少し分かりにくかったのではないかと思う。
旅の中では、美大生のマサムネにもかなりふり回される。自由すぎる。でも、ずっと勉強だけを見ていた理人にとって、そういう人たちと出会ったことは大きかったのだと思う。
読んでいる途中、「理人、もっと人にやさしくしてくれ」と何回か思った。でも、ドイツでいろいろな人と出会い、少しずつ考え方が変わっていく。まじめに頑張ることだけでなく、人の気持ちを考えることも大切だと気づいていったように見えた。
そして最後には、北尾におみやげを買って帰ろうとする。その場面を読んだ時、「あ、ちゃんと友達だったんだな」と少し安心した。
この本を読んで、勉強だけできればいいという話ではないと思った。勉強も大事だけれど、人と一緒に過ごすことや、相手の気持ちを考えることも大事なのだと感じた。
自分も、まわりの人をちゃんと見られる人になりたい。まじめに頑張るだけでなく、だれかにやさしくできる人になりたい。
タイトルの案
タイトル案
· 勉強だけじゃない大切なこと
· 理人がドイツで見つけたもの
· 受験勉強では学べないこと
· 理人が少し変わったドイツの旅
· 友達ってなんだろう
· 点数では分からない大切なこと
· 人の気持ちに気づく旅
· 理人とマサムネの不思議な旅
· 勉強ばかりだった理人が変わる
· 手紙がつないだ人との関わり
· まじめな理人と自由な世界
· ドイツで見つけた本当の大切さ
※特に変える必要はないと思いますが、差別化を図りたい場合は参考にしてください。
Youtube
この本のポイント
勉強だけではなく、人との関わりの大切さを描いている
理人はとても真面目で、勉強を第一に考えている男の子です。しかし旅の中で、自由な考え方を持つレイや、少しズボラなマサムネと出会うことで、「勉強だけが全てではない」ということに少しずつ気づいていきます。
主人公が少しずつ成長していく
最初の理人は、北尾の気持ちにも気づかないほど受験に集中しています。しかし、ドイツでいろいろな人と関わることで、相手の気持ちを考えられるようになっていきます。最後に北尾へおみやげを買おうとする場面には、理人の成長が表れています。
キャラクターの性格の違いが面白い
真面目すぎる理人、自由すぎるマサムネ、自分らしく生きるレイなど、登場人物の性格がかなり違うため、会話や旅のやり取りが面白い作品です。特にマサムネのズボラさに理人が振り回される場面は印象に残ります。
「思いやり」について考えさせられる
この作品は、ただ海外へ旅をする話ではありません。人との関わり方や、相手がどう感じているのかを考えることの大切さを伝えている作品だと思います。
読書感想文が書きやすい
「勉強」「友達」「家族」「思いやり」「成長」など、感想文にしやすいテーマが多くあります。
- 理人の考え方についてどう思ったか
- 北尾との関係をどう感じたか
- レイやマサムネとの出会いで何が変わったか
など、自分の考えを書きやすい作品です。
読書感想文を書くポイント
『リヒト!』は、受験や勉強だけではなく、「人とのすれ違い」や「後悔」についても考えさせられる作品です。ただ「面白かった」で終わるのではなく、「なぜそうなったのか」を考えると深い感想文になります。
① 理人の考え方について書く
理人は、ゲームや動画よりも勉強を優先するほど真面目です。
- 「そこがすごいと思った」
- 「自分にはそこまでできない」
- 「勉強ばかりで少し冷たいと思った」
など、自分の気持ちを書くと感想文らしくなります。
特に北尾への態度については、「かわいそうだった」「もっとやさしくしてほしいと思った」など、本音を書きやすい場面です。
② 「素直になれない気持ち」をテーマにする
この作品には、「本当は大切に思っているのに、うまく伝えられない」という場面がたくさんあります。
節とレイも、子供のころに素直になれなかったことで、長い間すれ違っていたように感じます。
また、理人も最初は北尾の気持ちに気づけず、冷たい言い方をしてしまいます。
- なぜ素直になれなかったのか
- 本当はどう思っていたのか
- 自分にも似た経験がないか
などを書くと、感想文が深くなります。
③ マサムネの行動について考える
マサムネは自由でズボラに見えますが、ただふざけているだけではありません。
マサムネは、自分の親が原因で節とレイが不仲になったのではないかと思い、そのことを気にしているように見えます。そのため、旅の中でわざと邪魔をするような行動をとっていたのではないかとも考えられます。
でも実際には、それだけが原因ではありませんでした。
ここから、
- 人は思い込みで行動してしまうことがある
- 本当の気持ちは話さないと分からない
- 大人でも後悔を抱えて生きている
ということも感じられる作品です。
④ レイとの出会いで理人が変わる
理人は、自由なレイやマサムネと出会うことで、少しずつ考え方が変わっていきます。
最初は「勉強が一番」という考えでしたが、旅の中で、
- 人と関わること
- 相手の気持ちを考えること
- 思いやり
なども大切だと気づいていきます。
最後に北尾へおみやげを買おうとする場面には、理人の成長が表れていると思います。
⑤ 自分と比べて書くと感想文になる
感想文では、「自分ならどうするか」を入れると書きやすくなります。
例えば、
- 自分も素直になれない時がある
- 本当は仲良くしたいのに言えないことがある
- 勉強ばかりで周りが見えなくなることがある
など、自分の体験と重ねると「自分の感想」になります。
『リヒト!』は、勉強だけではなく、人との関わり方や後悔、思いやりについて考えさせてくれる作品です。
終わりに
『リヒト!』は、理人の行動力がすごい作品でもあります。
だって、最初は写真を取り戻すために、一人でドイツへ行こうとするんです。小学6年生で一人海外旅行。これはもう、自転車でイオンへ行くのとはわけが違います。
勉強ばかりで少し不器用な理人ですが、その行動力は本当にすごいと思います。そして旅を通して、少しずつ人の気持ちに気づいていくところが、この本の面白さでもあります。
それから、マサムネ。適当すぎるし、ちょっとズボラすぎます。でも、なぜか憎めない人物です。理人とは正反対だからこそ、二人のやり取りが面白くなっています。
ただし、マサムネには一つだけ言いたい。
部屋は片付けてほしい。
そして、この本を読んでいると、「常識って何だろう」と少し考えさせられます。
きっと登場人物たちは、誰か一人が完全に間違っているわけではないのです。ただ、ほかの人から見ると、「ちょっと違うのでは?」と思われてしまうだけなのかもしれません。
でも、人は自分でも少し気づいているからこそ、後悔したり、素直になれなかったりするのだと思います。
だからこの作品は、ただの海外旅行の話ではなく、人との関わり方や、自分の気持ちについて考えさせられる物語なのだと感じました。
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