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読書感想文 「読書嫌いのための図書室案内」

読書感想文

「読書嫌いのための図書室案内」の読書感想文です。原稿用紙5枚分の例です。参考にしてみてください。



本の内容

読書が嫌いな高校二年生の荒坂浩二は、
ひょんなことから廃刊久しい図書新聞の再刊を任される。

本好き女子藤生蛍とともに紙面に載せる
読書感想文の執筆を依頼し始めた浩二だったが、
同級生の八重樫、美術部の緑川先輩、生物の樋崎先生から、
執筆と引き換えに不可解な条件を提示されてしまう。

その理由を探る浩二と蛍はやがて、
三人の秘めた想いや昔学校で起きた自殺事件に直面し……
をめぐる高校生たちの青春と秘密の物語

※商業利用では使わないようにお願いいたします。(売ったり、講義に使うなど)

 ©がとーほーむ


読書感想文の例

「読書嫌いのための図書室案内」を読んで

         〇年○組 〇〇 〇〇

 読書感想文に悩むなら、この本を読むべきだと感じされられた物語でした。

 読書が嫌いな高校二年生の荒坂浩二は図書委員会に入り、本好きの女子の藤生蛍と一緒に、十年ほど前に廃刊した図書新聞の再刊をすることになりました。

 図書新聞の内容は主に書籍の紹介です。読書が嫌いな人が勧める本に、同じく読書嫌いな人が共感を持つようになればいいとの思惑で、荒坂が図書新聞の編集者として選ばれました。一緒に選ばれたサポート役の藤生は、荒坂とは逆に本大好きというレベルを通り越すような、読書オタクです。普段は人と目を向き合って話すことも出来なく、話す声の音量も自信の無い小さな声ですが、本の話題になると性格が豹変して嬉々として本について説明してくれます。

 荒坂と藤生はクラスメイトで、藤生は教室でも一人で本を読んでいて、友達と親しく話す様子はありません。時々話をする相手は、宿題や課題を押し付けてくるいじめっ子グループの女子ぐらいです。しばしば、藤生の上履きが校内に隠されてしまいます。藤生は来客用にスリッパに履き替えて、自分の上履きを探します。しかし、藤生は昔の頃のいじめに比べたら、今は全然マシだと自分に言い聞かせて上履きを探し当てます。なんだか健気過ぎて応援したくなる思いです。

 図書新聞のお勧め本を紹介するにあたり、友人や先輩、そして先生に読書感想文を依頼します。

 依頼された人たちは、ある程度の条件を出すものの簡単に読書感想文の依頼を受けてくれます。読書感想文と言えば、不動の一位のマラソンに次ぐ、校内イベントやりたく無いランキング上位に君臨する存在ですが、快く受け入れてくれるとは、なんて良い人達なんだと感じてしまいました。

 ですが、読書感想文の依頼を受けた人にも、それなりの理由がありました。友人は恋の相談。先輩は謝罪の気持ち。先生は自分へのしょく罪に似た感情。それらの気持ちで、自分の心境に合った本を題材にして感想文を書いていきます。また、選んだ本は実際に存在している本です。

 藤生は課題にされた本を既に読んでいるので荒坂に内容を教えるのですが、一般的な本の解釈と、本人の意図とは少し違う違和感を覚えるのです。

 そこで、分かることなのですが、読書感想文は論文と違い、作者の伝えたい思いよりも、読んだ人がどのように感じ取ったのかという、感想の方が大切なのだと気付くことが出来ました。人それぞれ感じ取り方が違うのだから、感想も変わってくるのは当たり前のことなのです。

 例えば、体育の授業でバスケットボールの試合をするとなったら、バスケ部や運動神経の良い人達は実力を発揮できて喜び、授業を楽しむことが出来ますが、文化部や帰宅部で運動神経にコンプレックスを持っている人達の思考を想像してみます。きっと、バスケなんかしたら、両手の指を全部突き指してしまうのではないかと恐れおののくに違いないでしょう。自分がそうなのだから間違いないです。このように、一つのスポーツにおいても感じ方はそれぞれ違うのだから、本においても同じことが言えるのではないかと感じます。

 恋愛小説では、ほとんどの人が主人公の恋の結果が気になりますが、もしかしたら、ヒロインの気持ちが気になる人や、ヒロインの親の気持ちになって『主人公と付き合ってはならぬぞー』と、感情移入しながら読む人だっているはずなのです。

 この本に出てくる登場人物も読書感想文を課題にした本を読んで、一般的な本の解釈を理解したうえで、違う角度から読み取ったら、この本の本当に伝えたいことは、逆の意味になるのではないかと思わせるような描写があり、本に対する好感度が上がります。

 本嫌いの荒坂が藤生の影響もあり、どんどん本に興味を持っていき、藤生も荒坂と仲良くなり、周りの人とも話すことができるようになって、ボッチから抜け出していくところ心地よかったです。いじめに対しても意見を言えるようになり、仲間ができたことも純粋に嬉しく感じました。

 作中に出てくる作家の阿部公房の『箱男』が凄い気になりました。荒坂が気になって初めて図書室で借りた本です。私もすごく気になったのでメルカリで検索したところ、三百円で販売している人がいたので、思わず購入してしまいました。

 この本は本が好きになるようにできているのかもしれないです。サスペンス要素もありましたが、本への愛情を感じ取れる内容です。本を読む時間を少し増やすようにと背中を押された気分になりました。



まとめ

どこかのサイトの読書感想文お勧めにランクされていました。

読書好きな人はもちろんですが、読書が嫌いな人も

読めば好きになるような内容でした。

この本のに出てくる、読書好きの藤生蛍さんが魅力的なんですよね。

読書感想文は作者の意図ではなくて、読み手の感じたことを書けば良い

って、感じられる内容でしたので、共感を持てました。

参考にする方は上手く切り取ってください。もちろん丸写しOKです。


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