かがみの孤城 読書感想文になります。本もお勧めなので、読んで欲しいです。
映画化もされています。小説は伏線いっぱいあります。感想文には伏線無いですよ。
本の紹介
あなたを、助けたい。
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。
輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。
そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。
一気読み必至の著者最高傑作。
※商業利用では使わないようにお願いいたします。(売ったり、講義に使うなど)
©がとーほーむ
読書感想文の例
「かがみの孤城」を読んで
○年○組 ○○ ○○
この分厚い本を手にした時は、最後まで読みきれるのかと一抹の不安がよぎりましたが、いざ読んでみますと、物語の中にどんどん吸い込まれて一気読みをしてしまいました。一言でいうと感動して読み終わった後に放心状態になり、誰かにこの興奮を分かち合いたいと思えるほどです。全然一言では言えませんでしたが。
この読書感想文を読む前にお断りすることがあります。読書感想文ですのでこれから物凄いネタバレを書き連ねることになります。ですので、まだこの小説を読んでいないのであれば、一旦、この感想文を読まずに、是非ともこの小説をお読みになって、私と感動の共有をして頂きたく存じます。オオカミ様風に言うのであれば「かがみの孤城を読まなければ、おおかみに喰われる。くれぐれも注意することだな」そんな感じです。では、感想文を始めさせていただきます。
この小説の主人公は「こころ」です。ですので、物語の主要な部分はこころの視点で動いています。こころは学校で陰湿ないじめに合い登校拒否となっています。私が学校に行きたいと思わなくなる理由は、朝起きるのが辛いことが筆頭に、勉強面倒くさい、体育で走るのが辛いという理由が大半を占めています。私のこの理由ですら、かなりエネルギーを費やすのだから、彼女の辛さは尋常ではないと感じます。
ところで、本当にこの小説読みましたよね?喰われてもしりませんよ?念のために少し内容のおさらいをさせて頂きます。
6名の中学生の不登校の少年少女と一人のハワイに住んでいる中学生男子が集められます。その場所はどこかのお城です。そのお城に行く方法は家の鏡が入り口になっています。そして、お城に居られる時間は午前九時から午後五時までの時間です。鏡が光っている時しかお城には入れません。時間にならなければ鏡は光らないので時間より早く入室することは無いのですが、お城にとどまり過ぎて午後五時を過ぎてしまうとお城のどこかに潜んでいる狼に喰われてしまうのです。案内人の狼の被り物をして可愛いドレスを着ている少女がこの城のルールを説明します。そして、この城に集められた最大の目的はお城のどこかに隠されている『願いの部屋』の鍵を見つけだし、その部屋に入れた者だけが願い事を一つ叶えられる権利があるということです。探す期間は約一年間あります。
主婦のパート時間のような時間帯でしかお城に入れないということは学校に行っている時間はお城には行けないのです。だから、不登校の子供が選ばれたのです。
すみません。内容が豊富なのであらすじだけで読書感想文のノルマ枚数を超えてしまいそうです。完全に配分を間違えました。このままですと、私の学校を休みたい理由と、パートじゃん。っていうツッコミだけで終わってしまいそうなので感想書きます。
様々な理由で学校に行けなくなった彼女達は、学校へ行かないのでは無く、行きたくても行けない。周りの人が利己的で理解してくれない現実があるのです。それは怠惰から来るものでは無くて、傷ついた心を癒すために必要なことだと分かりました。彼女たちを救う手助けをしてくれる大人がいます。「心の教室」の喜多嶋先生です。喜多嶋先生は不登校の子供の気持ちが分かるので、頼りになる存在です。彼女の正体が一緒に城で過ごしている将来の「アキ」だと分かった時は衝撃でした。色々な所に結末と繋がる伏線が仕込まれているので、一読しただけでは気付かないところが多いのだと感じます。
マサムネがパラレルワールドの説明をする時に
「あん?知ってんだろ?『ゲートワールド』今売れてるプロフェッサー・ナガヒサのゲーム。まさか知らねえの?」「ナガヒサ・ロクレンだよ!ゲーム会社ユニゾンの天才ディレクター」
の描写の時にスバルは「ナガヒサ…?」と反応します。スバルの本名が「長久昴」であり、
星のスバルは自動車のスバルのエンブレムでもあるように六連星を意味しているのでスバルが将来ゲームを作ることが示唆されているのです。
最後は伏線回収が押し寄せてくるので、残りページが少なくなるにつれて抜けたパズルのピースが繋がる感触でした。感想と言うよりも書評に近くなってしまいましたが、誰かと話を共有したいという気持ちになり、もう一度読んでも楽しめるのではないかと感じています。映像化もされていると思いますので、映画観た人に「私この小説二回読んでるよ」と、どや顔をしながら友達に薦めようと感じました。自分の部屋の鏡が光ってないか確認してきます。
youtube
あとがき
動画を作成した時は、映画化されていませんでしたので、最後を少し変更してあります。
このブログの方が新しく書いてあります。
感想文にも書いてありますが、本の紹介のようになってしました。
この感想文で賞を取れるレベルでは無いですが、宿題提出では怒られないレベルだと思います。
参考にしてみてください。
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