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読書感想文「ミッキーマウスの憂鬱」原稿用紙5枚分

読書感想文

「ミッキーマウスの憂鬱」の読書感想文の例です。
参考にしてみてください。本の紹介としても読めます。
ネタバレ注意です。



本の紹介

おまえのミッキーは、俺にまかせておけ。

秘密のベールに包まれた巨大テーマパーク。その〈裏舞台〉で働く新人バイトの三日間を描く、夏休みに読みたいディズニーランド青春成長小説。

東京ディズニーランドでアルバイトすることになった21歳の若者。友情、トラブル、恋愛……。様々な出来事を通じ、裏方の意義や誇りに目覚めていく。秘密のベールに包まれた巨大テーマパークの〈バックステージ〉を描いた、史上初のディズニーランド青春成長小説。登場人物たちと一緒に働いている気分を味わってみて下さい。そこには、楽しく、爽快な青春のドラマがあるはずです。

※商業利用では使わないようにお願いいたします。(売ったり、講義に使うなど)

 ©がとーほーむ


読書感想文の例

   「ミッキーマウスの憂鬱」を読んで

         〇年〇組 〇〇 〇〇

 遊びに行きたい。ディズニーランドに遊びに行きたいです。そんな気持ちにさせられる本です。実際はこの本を読まなくても行きたい願望は強いですが、更に行って確かめたくなるような気持になりました。

 主人公の後藤は、ディズニーランドの準社員になり、入社初日から目立ちます。いい意味で目立つのではなく勘違い男として目立ってしまいます。しかし、後藤は何とも思っていない様子です。むしろ、相手の温度差に疑問すら持っています。この物語はフィクションであることは分かっているのですが、設定が細かくて本当の出来事のように感じてしまいます。まず、社員にもランクがあります。準社員と正社員の違いは、社員とアルバイトの違いのようです。

 後藤はアルバイトですが社員の仕事っぷりを見て意見というより、指摘のような発言を言います。しかも、バイト初日に言い放ちます。そりゃ、正社員から「準社員が口を出すな」と言われても仕方が無いと思うのですが、後藤は全く気にしません。それどころか、なんで口出しダメなの?と、疑問にすら思う空気の読めなさに、読んでいて緊張すら感じます。ですが、そこが彼の良さであることが読み進めるにつれて分かっていきます。

 私にとって衝撃的な事件が起こります。この本はミッキーマウスが着ぐるみだと物語るのです。ミッキーはね、着ぐるみなんかじゃないんだよ。ちゃんといるんだよ。と、自分に言い聞かせますが、ミッキーの中身の人が偉そうにしているんです。なんだろう?この気持ち。昔どこかで感じたことのある気持ちになっています。そうだ、サンタクロースだ。サンタクロースの正体が分かった時の衝撃に近いものがありました。今、サンタクロースが目の前にいるのですが、ジャージを着てテレビを観ながらお菓子を食べています。多分、私が貰ったお菓子だと思います。今年のプレゼントは奮発してもらうようにサンタに伝えなければと強く感じました。

 本に戻って、ミッキーは色んなタイプのミッキーが存在します。似て非なるもの、ポケモンの進化系のようなものでしょうか。パレードのミッキーや劇場でのミッキーなどが存在します。そこにも序列があるようで、パレードよりも劇場のミッキーの方が格上となっています。ゲスト(お客)はそんなこと感じないと思いますが、キャスト(社員)には暗黙の了解らしいです。その格上のミッキーの着ぐるみが紛失するという事件が起きるのです。正社員の偉い人が調査に来るのですが、こいつらときたら意地悪なやつらで、紛失した責任をダンサーになる夢を追って頑張っている女の子の準社員に擦り付けようとします。いや、犯人と決めつけます。

 女の子は絶望を感じてビックサンダーマウンテンの線路に侵入して自殺を図り無実を訴えようとします。助けに駆け寄ったのはバイト初日の後藤です。立ち入り禁止区域に侵入が許されているのは正社員のみの制止を振り切って参上しました。この辺から後藤は空気読めない男から、熱い男になってきます。

 翌日も着ぐるみは見つからず、上層部は相変わらず準社員の女の子に詰め寄ります。夢の国の組織を運営する人たちが悪役になってしまっています。ミッキーの中身の久川は上層部に疑問を抱き準社員の味方をしてくれます。最初は嫌な人と思っていたが、格好よく感じます。やはり、ミッキーは良い人なのです。

 着ぐるみの在り処に疑問を感じた後藤は、配送係のミスを突き留めます。バイト二日目なのに傍若無人です。突き止めたところはディズニーシーの倉庫です。ここでも、準社員立ち入り禁止区域が出てきますが、そこはもう後藤だから慣れたものです。私も心の中で『行けー!後藤―!』となっています。さらなるアクシデントが待ち構えていました。集中豪雨の影響で倉庫が水没して、着ぐるみも水没寸前です。報告を受けた上層部は正社員の手柄にしたく、待てとの指示です。そこは後藤です。迷わず水没倉庫に救命ボートと一緒に飛び込みます。水の流れが激しく、さらに怪我まで負い、着ぐるみが絶体絶命の時に颯爽と駆け付けたのが久川です。ミッキーの中身格好良すぎる。いいところ持っていきすぎる。これはミッキーの宿命ですね。

 ミッキーの着ぐるみが世間にバレたら本部アメリカからも責任追及をされるので、大捕り物になりましたが、なぜ?スペアを用意できないのかと疑問でいっぱいでした。そこは面白かったので問題なし。最後は上層部にも一泡吹かせる演出もありスカッとしました。

 近所の葛西臨海公園に行ったらディズニーに行きたくなりますが、ディズニーに行っても葛西臨海公園行こうと思わない自分がいます。偉大なるディズニー、頑張れ水族館。


まとめ

ディズニーランドが好きなら面白く読める本だと思います。
実際は本の内容のような格差は無いと願いながら読んでいました。

ディズニーはブラック企業なのか?
そんなことは無いとおもいます。

キャストは自分の保身や出世のために働くのでは無くて
ゲストの笑顔と夢を提供する為に働いているのです。
・・・なんだかブラック企業の求人広告のようになっちゃいますね。

感想文としての内容は読めば誰もが感じるであろうことを
突っ込みながら書きました。無難だと思います。
最後はマスを埋めるために合わせましたので
アレンジしてもいいと思います。



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