google.com, pub-6717446218795968, DIRECT, f08c47fec0942fa0 読書感想文「そして、バトンは渡された」 - がとーほーむ G-43QD9YVZHH

読書感想文「そして、バトンは渡された」

読書感想文

読書感想文「そして、バトンは渡された」2000文字、原稿用紙5枚です。
映画と小説は内容が少し違うので、映画を観て書かないようにしてください。


本のあらすじ

あらすじ・ストーリー
血の繋がらない親に育てられた森宮優子は、
料理上手な義理の父とふたりで暮らし、
将来や友人関係に悩んでいた。

その一方で、夫を何度も変えて来た梨花は、
愛娘を置いて姿を消した。
ある日、優子に届いた一通の手紙をきっかけに、
ふたりの物語が交差していく。

※商業利用では使わないようにお願いいたします。(売ったり、講義に使うなど)

 ©がとーほーむ


読書感想文の例

 「そして、バトンは渡された」を読んで

         〇年○組 〇〇 〇〇

 優しい人に囲まれて育った人は、優しい人になるのだろうなと感じた物語でした。

 主人公の優子は、複雑な家庭環境で育ち、母親と呼べる人が二人、父親と呼べる人が三人いる数奇な境遇の下で生活していました。

 これが、同じ時間軸で生活していたら大事件ですが、初めの両親は母が死んでしまい、再婚した二人目の母親の梨花が破天荒というか、物凄く前向きな性格で、父親がブラジルに行きたいと言ったときに優子を引き取って離婚するのです。二人の生活は貧乏を極めるのですが、ある日、優子がピアノに憧れて、梨花にピアノを弾いてみたいと、言うと梨花はお金持ちの男性と結婚をして、ピアノのある豪邸に住めるようになります。召使いのいる豪邸では、今までの貧乏生活とは対極の生活で、梨花は暇を持て余して退屈な生活が我慢できなくなり、家を留守にしてどこかに行ってしまうことが多くなってしまいます。最初のうちは家に帰ってくるのですが、それも段々と帰ってくる期間が長くなり、ほとんど帰ってこなくなります。それでも、新しい父の泉ヶ原は怒ることもなく理解している様子です。久しぶりに帰って来た梨花はいつの間にか違う人と結婚して優子を新しい父親の森宮のマンションに連れて行きます。今度の父親は東大卒の一流企業に勤めているエリートです。その時、優子は高校生になっています。梨花さんが母親になったのは、小学二年生だから八歳の時で、森宮のところに来たのが高校一年生だから十五歳。七年間に父親が三人入れ替わってしまっています。そして、森宮との生活も梨花は飽きてしまい、どこかに行って帰らなくなり、離婚届だけが森宮に送られてきます。優子はそのまま森宮の子供として生活をしていきますが、お父さんとも言わずに名字で「森宮さん」と、呼んでいます。自分も同じ森宮と言う名字なのになんだか変に感じました。せめて名前で呼べばいいのにと感じてしまいました。

 とにかく、父親と梨花に振り回される人生を送っているのですが、全員優子のことを誰も怒らずに穏やかに受け入れてしまう、聖人君子なのです。そんな、悟った人たちに育てられた優子ですから、学校で仲良しグループの優子を含めた三人組の女子二人に無視される事態になっても、時間が解決して、そのうちに元に戻るだろうと、怒ることなく達観する感じの優子です。結局、仲直りするので優子の思った通りになります。

 森宮は優子に料理で元気付けます。元気が無い時は餃子を連日作ってスタミナを付けさせて身体の内から元気になってもらおうとします。始業式には朝からかつ丼です。私だったら文句を言う選択ですが、優子はなんだかんだ言うけど結局は食べます。そして、デザートも沢山出てくるので私も本当に食べたくなります。私も親におねだりしていますが、まだ、買ってきてもらえません。ケーキ食べたい。シュークリームも食べたい。甘いもの食べたいです。

 この本の冒頭も森宮が料理を作るところから始まります。そして、最後にその状況が優子の結婚式当日の様子だと分かるのです。優子の好きなオムレツサンドを作って、優子がお代わりをして食べ過ぎたと言っている場面があるのでそこで分かります。

 実は梨花が優子を一番愛していたのだと、感じました。優子の為にお金持ちの泉ヶ原と結婚しています。そして、そのころに腕が細くなっていることを優子に言われるのですが、ダイエットとしていると答えています。しかし、既に梨花は病気で将来が不安になっていたのだと感じました。年齢が高い、泉ヶ原より、若くて性格も穏やかな森宮の方が優子の将来に良いと考えて森宮と再婚をしたのだと感じました。全て優子の為に人生を捧げているように感じました。優子が病院にお見舞いに行った時は頑張って元気をふり絞っていると言っていたので、優子の結婚式までに病気を治すって言っていたのは、死を悟った言葉なのかと思い、泣きそうになってしまいました。しかし、本当に結婚式に参加して祝ってくれてホッとしました。勝手に死んでしまうキャラにしてすみませんでした。梨花が死んだら、悲しい作品になるところでした。読み終えたあとの多幸感が残る素晴らしい作品と感じました。

 梨花の言葉で「にこにこしてたらラッキーなことがたくさんやってくる」「笑っていれば三割増し可愛く見えるし、楽しい時は思いっきり、しんどい時はそれなりに笑っておかなきゃ」と、アドバイスをしているところが心に響きました。私も出来るだけ笑って過ごします。でも、人が失敗した時に爆笑するのは、恨まれそうなので止めておきます。状況判断で人生を笑い飛ばせるように生きていけたら、人に好かれそうなので頑張ります。



まとめ

素敵なお話しです。

悪い人が出てこないところが、精神的に良かったです。
クスっと微笑みながら読めるような本でした。
主人公は優子ですが、梨花(母親)も主人公なのかと思いながら読みました。

家族が次々と変わっていく優子ですが、
全ての家族との生活が幸せに過ごせていることが、
性格の良さを伺えます。

作者もきっと、いい人なんだろうなと思ってしまいました。
2019年本屋大賞作品です。本屋大賞は外れない作品ですよね。

感想文としてはほぼ内容を説明している感じなので、
書籍紹介ネタバレありのようになってしまいました。
もちろん丸写しOKです。


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