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読書感想文 「星の王子様」

読書感想文

読書感想文 原稿用紙5枚分(2000文字)を紹介、解説します。

難しい表現を無くして、分かりやすい表現を心がけて書きました。

参考になると思いますので最後まで読めば自分で書けるようになると思います。

小説の内容

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリによって書かれた物語で、主人公の王子さまが地球にやってきて出会う人々との交流を通じて、人間の本質や価値について考察する物語です。

物語は、パイロットが砂漠に不時着したところから始まります。パイロットは、そこで「星の王子さま」という少年に出会います。王子さまは、地球に興味を持ってやってきたのだそうです。パイロットは、彼と交流を深める中で、彼が自分が住んでいる星について語りだすことから、物語は進んでいきます。

王子さまは、星々を旅している間に、色々な星々を訪れ、独特の風習や文化、生き物たちと出会ってきました。そして地球に来てからは、狐やバラ、蛇などと出会い、彼らとの会話を通じて、人間にとって大切なことを学んでいくのです。

物語のテーマは、王子さまとパイロットのやりとりを通して、大切なものを見失ってしまっている現代人たちに対して、何かを思い出させるようなメッセージを込められています。また、人間の本質や価値、友情、愛情、自由など、多くのテーマが含まれています。

読書感想文

「星の王子さま」を読んで

○年○組 ○○ ○○

 自分の想いのままに生きるべきなのか、それとも、他人を思う気持ちが大切なのかを改めて気付かされた小説です。

 もしかしたら、小説ではなく自己啓発本なのではないかと感じてしまうほどです。

この本の主人公は飛行機が砂漠に不時着をしたパイロットです。星の王子さまではありません。パイロットが飛行機を直している時に、小さな男の子の星の王子さまが現れてパイロットに話しかけるところから物語は進みます。この本の内容は王子さまがここに来るまでの思い出話がほとんどです。

 星の王子さまは小惑星からやってきました。

ある日、王子さまが大切に育てていたバラとケンカをしてしまい、自分の星を出て行ってしまったのです。

地球に来るまでに6個の小惑星を旅して、最後に地球にたどり着きます。

初めの星は、自分の権威を欲しがる王様が一人住んでいます。自分の意見が全て正しくなければ存在意義を見出せないような性格です。王子さまはあきれて旅立とうとする時に「大使に任命する」と言い、自分を正当化してまで権力を求める人物でした。

二番目の星には大物気どりの男が住んでおり、何かと拍手喝采を求めてきます。人気者になりたい欲求を抑えられない人物です。

三番目の星には酒びたりの男が住んでいます。お酒を飲むことを恥じている為、お酒でその恥を忘れるために飲んでいると、理由を付けての悪循環にはまっている人物です。

四番目の星は実業家が住んでいます。お金を稼ぐために常に計算をしています。見るもの全てを自分の物にしようとする強欲な人物です。

五番目の星はガス灯に火を灯す、点灯人が住んでいました。夜になると火を灯す仕事だが、星の自転が一分に一回りするので、すぐにガス灯の点灯と消灯を行わなければならず、絶えず働いている労働者になっています。

六番目の星には地理学者が住んでいます。とにかく研究に没頭して自分では外に出ることをせずに誰かが持ってきた情報をひたすら研究する人物です。

これまでの星に住んでいる人たちは自分の欲求のみを追求している人達です。王子さまは称して大人と言っています。

地球に訪れた王子さまは、地球を見て今までの星で会ってきた人たちが地球には沢山いることに気付くのです。

私はここを読み、自分の周りや、テレビやスマホから得られる情報で、似ている人がいることが分かりました。お金ばかりに執着する人や、人気者になりたいために、自分を見失っているような人がいる。そこに、過度な自己欲求はおかしいと感じる疑問符を投げかけることが出来ないのかと感じました。

地球に来た王子さまはヘビやキツネと友達になります。友達のキツネに沢山のバラが咲いている所を教えてもらい、目の当たりにした王子さまは驚愕します。綺麗なバラは王子さまが育てていた一本だけだと思っていたが、そこには沢山の綺麗なバラが咲き乱れていたからです。しかし、キツネはもう一度よく見るように教えてくれます。もう一度見ると確かに綺麗なバラだが王子さまが大事にしていたバラとは違いました。王子さまのバラが一番美しいことを認識できたのです。

「いちばんたいせつなことは目に見えない」

と、キツネが教えてくれました。

 私は物や人に自分が向ける想いは、目に見えないものだと気付きました。友達との友情や家族への愛情が見ないのと一緒だと分かりました。王子さまは目に見えない愛情の美しさを分かることが出来たのだと読み取ることが出来ます。

 パイロットは王子さまの話を聞いて王子さまの理解者になることが出来ました。初めは王子さまのことを変わった子供くらいにしか思ってなかったかもしれませんが、時を同じく過ごし、お互いのことを理解することにより、友情が生まれたのだと感じました目に見えない大切なものです。

 喉が渇いたパイロットは王子さまに井戸のある所を教えてもらい、一緒に遠くにある井戸のところまで行きます。そして、水を飲むことが出来て一命を取り留めました。

 王子さまは友達のヘビの力で自分の星に帰ることを選びます。ただし、ヘビに噛み付かれ毒を注入することが帰る方法でした。パイロットは止めようとしましたが一瞬でヘビは王子さまに噛みつきます。

王子さまは死ぬ前に、笑っている星を見た時に僕を思い出してと言って覚悟を決めていました。

時間をかけて築いた絆は大切な物。自分勝手に生きるのではなく、相手を思いやる心が大切なことだと教えてもらえました。

書き方のまとめ

小説の中の人物は身近にいる人なのかもしれません。

ここに出てくる人以外にも自分勝手な人や、他人に気遣いできる人を思い浮かべて、その人や起こった出来事を感想文に書くだけでも、自分のオリジナルの感想文が出来上がると思います。


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