G-43QD9YVZHH

『チーム・テスならだいじょうぶ』読書感想文例|原稿用紙5枚分

読書感想文

『チーム・テスならだいじょうぶ』の読書感想文例です。原稿用紙5枚分。アメリカを舞台に、クローン病と向き合う中学2年生のテスが、お菓子作り大会や仲間との出会いを通して成長していく青春物語をもとに書いています。


『チーム・テスならだいじょうぶ』の概要

『チーム・テスならだいじょうぶ』は、アメリカの中学生・テスを主人公にした物語です。
テスは転校先の学校で友だちを作ろうとしながら、大好きなお菓子作りにも一生懸命取り組んでいます。

しかし、テスにはクローン病という病気があります。お腹の痛みや体調不良がいつ起こるかわからず、学校生活の中でも不安を抱えながら過ごしています。

中学生向けの課題図書の中ではページ数が多めで、読み応えのある一冊です。アメリカの学校が舞台になっているため、日本とは少し違う文化や、アメリカンジョークが飛び交う会話も特徴的です。

病気、友だち、家族、夢、そして「助けて」と言う勇気について考えさせてくれる青春小説です。

楽天市場:チーム・テスならだいじょうぶ
amazon:チーム・テスならだいじょうぶ


『チーム・テスならだいじょうぶ』のあらすじ

主人公のテスは、中学二年生の女の子です。転校先の学校で新しい友だちを作ろうとしながら、自分の得意なお菓子作りにも力を入れています。テスは前回のお菓子作り大会でファイナリストになるほどの実力があり、今回も大会でよい結果を出そうと努力します。

しかし、テスはクローン病という病気を抱えています。お腹の痛みや体調不良がいつ起こるかわからず、学校生活でも不安を感じています。特に、お腹の不調やトイレの心配は、同級生にはなかなか打ち明けにくいものです。転校してきたばかりのテスにとって、自分の弱さを見せることはとても勇気のいることでした。

最初は一人で悩みを抱え込もうとするテスですが、やがて友人たちに助けを求めるようになります。そこで生まれるのが、タイトルにもなっている「チーム・テス」です。仲間たちはテスを支え、テスもまた、自分の病気や弱さと向き合いながら、お菓子作り大会に挑戦していきます。

決勝まで進んだテスでしたが、病状の悪化により、最後までやり切ることはできません。結果は準優勝となります。けれど、テスが得たものは、優勝以上に大切なものでした。それは、仲間との絆、自分の弱さを話す勇気、そして困難があっても挑戦し続ける心です。

この物語は、ただ病気と戦う話ではありません。弱さを隠して一人で頑張るのではなく、誰かと支え合いながら前に進むことの大切さを教えてくれる作品です。


感想文の例

   大盛りの優しさ

                  〇年〇組 〇〇〇〇 

 いきなりですが、旅行先のビュッフェで調子に乗りすぎた経験はないでしょうか。私にはあります。家族旅行で温泉旅館に泊まった時のことです。ビュッフェという言葉には、人を少しおかしくする力があります。普通の夕食ならほどほどにするのに、ビュッフェとなると急に「元を取らなければ」という使命感が生まれます。その日、私は目の前で切り分けてもらえるローストビーフに心を奪われました。一皿目は純粋においしい。二皿目もまだいける。三皿目は旅行の魔法。四皿目で少し怪しくなり、五皿目ともなれば、それはもはやおいしさではなく意地でした。

 さらに、非常に細いカニもありました。身を取るのに集中力が必要でしたが、それでもカニはカニです。なぜ人は、カニを食べる時に無口になるのでしょうか。家族旅行の会話が止まり、全員が職人のような顔でカニと向き合っていました。その結果、食後しばらくして猛烈な腹痛に襲われました。食べ慣れない高級食材が体に合わなかったのか、真実はわかりません。しかし、家族は全員、無傷でした。つまり、食材が原因ではありません。原因はたぶん、私の食い意地でした。

 完全に自業自得の笑い話です。しかし、この情けない経験があったからこそ、私は『チーム・テスならだいじょうぶ』の主人公、テスの苦しみを少しだけ想像することができました。テスは、中学二年生の女の子です。転校先の学校で友だちを作ろうとしながら、お菓子作りにも情熱を注いでいます。しかし彼女には、クローン病という大きな悩みがありました。お腹の痛みや体調不良が、いつ襲ってくるかわからない病気です。私のように、ビュッフェで調子に乗ったから痛くなったという話ではありません。

 中学二年生という年齢で、お腹の不調やトイレの心配を人に話すのは、とても勇気がいることだと思います。「体調が悪いです」なら言えるかもしれません。でも、「お腹が痛くて、トイレが心配です」とは、なかなか言いにくいものです。ましてやテスは、新しい学校で普通に見られたいと願う転校生です。変に思われたくないと考えるのは自然なことでしょう。ジョークが飛び交う明るい雰囲気の中で、自分だけが心の中でトイレの場所を確認している。その孤独感は、想像するだけで苦しくなります。

 物語の中心となるのが、お菓子作りの大会です。テスにとってお菓子作りは、亡き父との思い出につながる大切なものです。前回大会のファイナリストでもある彼女は、今回もよい結果を出そうと努力します。しかし、病気は彼女の予定に合わせてはくれません。好きなことを頑張りたいのに、体が追いつかない悔しさは大きいと思います。

 最初、テスは自分の弱さを一人で抱え込もうとします。しかし、やがて友人たちに助けを求めます。そこで結成されるのが「チームテス」です。私はここが一番心に残りました。強い人とは、何でも一人でできる人のことではありません。本当に困った時に、誰かに助けを求められる人も強い人なのだと思います。

 友人に支えられ、テスは決勝まで進みます。普通の物語なら、ここで優勝して感動のラストになりそうです。しかし、この本はそう簡単には終わりません。テスは病状が悪化し、無念のリタイアとなり、結果は準優勝となってしまいます。正直、最初はお菓子の話なのだから、最後くらい甘くしてほしいと思いました。カニは細くてもいいから、結末くらいは太くハッピーエンドにしてほしかったです。しかし、よく考えると、そこがこの本の良さなのです。病気と向き合う現実は、努力すれば必ず思い通りになるという単純なものではありません。でも、それで終わりではありません。テスは優勝こそ逃しましたが、仲間との絆と、自分の弱さを話す勇気を得ました。

 最後に、あの温泉旅館のビュッフェの話に戻ります。私の腹痛は、ローストビーフを五回もおかわりし、細いカニと無言で戦った結果の自業自得です。しかし、テスの痛みは本人のせいではありません。それでも彼女は前を向き、学校へ行き、友人と関わり、夢に挑戦しています。この本を読んで、私はハッとさせられました。元気そうに笑っている人でも、心や体のどこかで必死に戦っているのかもしれません。だからこそ、誰かが困っている時には軽く笑って済ませず、そっと支えられる人間になりたいです。  『チーム・テス』は、テスだけのための言葉ではありません。弱さを抱えても、一人で頑張りすぎなくてもいい、助けを求めることも勇気なのです。仲間と一緒なら前に進めるのだと教えてくれる言葉です。これからの人生、ビュッフェでの取りすぎには注意したいです。しかし、人への優しさだけは、遠慮せず大盛りでいこうと思います。      


タイトル案

・大盛りの優しさ
・ビュッフェと勇気
・細いカニと優しさ
・食い意地とテス
・お腹から考えたこと
・弱さを話す勇気
・チームで進む強さ
・甘くない優しさ
・テスと大盛りの心
・ひとりじゃない痛み


YouTube


この本のポイント・伝えたいこと

『チーム・テスならだいじょうぶ』で一番大きなポイントは、弱さを一人で抱え込まなくてもいいということです。

主人公のテスは、クローン病という病気を抱えながら学校生活を送っています。お腹の痛みや体調不良は、自分ではどうにもできないものです。しかし、中学生という年齢で、自分の病気やトイレの不安を友だちに話すのは簡単ではありません。

テスは最初、自分のつらさを隠して、一人で何とかしようとします。新しい学校で普通に見られたい、変に思われたくない、という気持ちは中学生ならとても自然なものです。

けれど、この物語は「一人で我慢すること」が強さだとは描いていません。むしろ、テスが仲間に助けを求め、「チーム・テス」として支え合うところに、本当の強さがあります。

また、この本では、自分の本心を言葉にすることの大切さも描かれています。

テスは国語の作文が得意なタイプではありませんでした。けれど、自分の病気や不安、心の奥にある本当の気持ちを正直に書くことで、先生を驚かせるほど素晴らしい作文を書き上げます。上手に見せようとした文章ではなく、自分の本心から出た言葉だったからこそ、人に伝わる力を持ったのだと思います。

これは読書感想文を書く人にとっても、大事なヒントになります。きれいな言葉を並べるだけではなく、自分が本当に感じたこと、自分ならどう思うかを書くことで、作文はぐっと良くなります。

もう一つの大きなポイントは、努力しても思い通りにならない現実をどう受け止めるかです。

テスは、お菓子作り大会で優勝を目指します。お菓子作りは、亡き父との思い出にもつながる大切なものです。しかし、病気はテスの予定に合わせてくれません。どれだけ頑張っても、体調が悪くなることがあります。

普通の物語なら、最後に優勝して終わるかもしれません。しかし、この本ではそう簡単にはいきません。だからこそ、テスの悔しさや成長がリアルに伝わってきます。

この本が伝えたいのは、困難を抱えていても夢をあきらめなくていいこと。そして、うまくいかない結果になっても、それまでの努力や仲間との絆には大きな意味があるということです。

病気、友だち、家族、夢、作文、そして「助けて」と言う勇気。
『チーム・テスならだいじょうぶ』は、それらについて考えさせてくれる物語です。


『チーム・テスならだいじょうぶ』感想文を書く上でのポイント

『チーム・テスならだいじょうぶ』で感想文を書く時は、ただ「テスが病気でかわいそうだった」と書くだけでは少し浅くなってしまいます。大事なのは、テスの苦しみをきっかけに、自分ならどう感じるか、自分ならどう行動するかまで考えることです。

1. テスの病気のつらさを自分の経験と重ねる

テスは、クローン病という病気によって、お腹の痛みや体調不良に悩まされています。特に中学生にとって、トイレの不安や体の不調を友だちに話すのは、とても勇気がいることです。

感想文では、自分が体調不良で困った経験や、人に言いにくかった悩みを思い出して書くと、テスの気持ちに近づきやすくなります。

たとえば、
「自分もお腹が痛くなった時、周りに言い出せずに困ったことがある」
「体調が悪いのに、平気なふりをしてしまったことがある」
というように、自分の体験と結びつけると、感想に説得力が出ます。

2. 「助けて」と言う勇気に注目する

この本の大きなテーマは、一人で頑張りすぎなくてもいいということです。

テスは最初、自分の病気や弱さを一人で抱え込もうとします。しかし、やがて友人たちに助けを求め、「チーム・テス」として前に進んでいきます。

感想文では、ここをしっかり書くと深みが出ます。

「弱さを見せることは恥ずかしいことではない」
「本当に強い人は、困った時に人を頼れる人なのかもしれない」
「自分も困った時に、誰かに相談できるようになりたい」

このように、自分の考えにつなげると良いです。

3. お菓子作り大会をただのイベントで終わらせない

お菓子作り大会は、この物語の大きな見どころです。
でも、ただ「大会に出ました」「準優勝でした」と書くだけではもったいないです。

テスにとってお菓子作りは、亡き父との思い出にもつながる大切なものです。だからこそ、病気によって体が思い通りにならないことは、とても悔しいはずです。

感想文では、

「好きなことを頑張りたいのに、体がついてこない悔しさ」
「優勝できなくても、挑戦したことに意味がある」
「結果よりも、仲間と一緒に頑張った過程が大切」

という視点で書くと、物語の核心に近づけます。

4. 作文の場面から「本心を書く大切さ」を考える

テスは、国語の作文が得意なタイプではありません。けれど、自分の本心を書くことで、先生に認められるような作文を書きます。

これは、読書感想文を書く人にとっても大切なポイントです。

きれいな言葉や立派なまとめだけを並べるより、自分が本当に思ったことを書く方が、読む人に伝わります。

「自分ならテスのように病気を打ち明けられるだろうか」
「友だちが困っていたら、自分はどう支えられるだろうか」
「自分にも人に言えない弱さはあるだろうか」

このように、自分の本心に近いところまで考えると、感想文がぐっと良くなります。

5. アメリカの学校生活や文化の違いにも触れる

この物語はアメリカが舞台です。
アメリカンジョークが飛び交う明るい会話や、日本とは少し違う学校生活も特徴です。

感想文では、文化の違いに触れるのもおすすめです。

「明るい雰囲気の中で、体調の悪さを隠すのはつらそうだと思った」
「日本の学校だったら、テスはどう感じただろう」
「国や文化が違っても、友だちに受け入れられたい気持ちは同じだと思った」

このように書くと、ただのあらすじ紹介ではなく、自分なりに考えた感想になります。


感想文に入れたいテーマ

『チーム・テスならだいじょうぶ』の感想文では、次のようなテーマを選ぶと書きやすいです。

・病気や体調不良を人に言えないつらさ
・弱さを隠さず、助けを求める勇気
・お菓子作り大会に挑戦するテスの強さ
・結果よりも、仲間と支え合うことの大切さ
・本心を書くことで人に伝わる作文になること
・アメリカの学校生活と日本との違い

この本は、病気の話だけではありません。
友だち、夢、家族、自分の弱さ、そして「助けて」と言う勇気について考えられる物語です。

感想文を書く時は、テスの行動を見て、自分ならどうするかを考えると、オリジナルの感想文にしやすくなります。


終わりに

『チーム・テスならだいじょうぶ』は、アメリカが舞台の物語です。日本の学校生活とは少し違う雰囲気があり、文化の違いや、どこか憧れてしまうような明るさも感じられます。会話の中には、少し小粋で、斜に構えたようなアメリカンジョークも出てきます。日本人だったら本気にしてしまいそうな表現もあり、「これは冗談なのか、それとも私が真面目すぎるのか?」と考えてしまう場面もありました。

ただし、この本は中学生向けの課題図書の中ではページ数が多めで、読み応えのある一冊です。読書が好きな人なら楽しめると思いますが、表紙やタイトルの雰囲気だけで気軽に選ぶと、「思ったより長いぞ」と感じるかもしれません。途中で読むのをやめてしまうと、テスが病気でつらい思いをしている部分だけが印象に残り、物語の本当の良さまでたどり着けない可能性があります。

この作品の魅力は、テスが苦しむだけの話ではないところです。クローン病、お菓子作り大会、亡き父への思い、友だちとの関係、自分の本心を言葉にすること、そして「助けて」と言う勇気など、感想文にできるテーマがたくさんあります。

主人公テスの気持ちに寄り添って書くのもよいですが、少し視点を変えて、テスを応援する友人側の気持ちで書いてみるのも面白いと思います。自分に合うテーマを一つ見つけられれば、読書感想文はぐっと書きやすくなります。

ページ数は多めですが、その分、感想文の材料も多い本です。読むのは少し大変かもしれませんが、最後まで読むと「チーム・テス」という言葉の意味が、きっと温かく伝わってくる作品だと思います。


前のページ:リュウグウの砂に挑む

コメント

タイトルとURLをコピーしました