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2023年度(第69回)青少年読書感想文全国コンクール 課題図書

読書感想文

2023年度課題図書のご案内です。


小学校低学年の部

それで、いい!

作/礒 みゆき
絵/はた こうしろう
ポプラ社

宿題メーター    ★★★★☆
本の長さ 79ページ ★★★★☆
読みやすさ     ★★★★★


描きたいから、描く。描きたいものを、描く。それで、いい! 絵を描くって、そういうことなんだ!

絵を描くのが大好きな、きつね。
上手下手なんて考えもせず、夢中で絵を描いていました。
あるとき、先生がきつねに展覧会に絵を出品するように勧めました。
きつねは「みんながおどろくような、すごい絵を描く!」と意気込みます。
だけど、なにを描いてもすごい絵なのかどうかわからず不安ばかりが募ります。
あんなに絵を描くのが楽しかったのに、いまはちっとも楽しくないのです。
とうとうきつねは絵を描けなくなって……。

人に認められることは、自信を持つことにつながります。
だけれど、認められることばかりに気を取られてしまうと、人の目を気にして、
自分自身の気持ちや考えをどこかに置き忘れてしまうこともあるものです。
きつねも、そうでした。
ただただ、描きたいものを描きたいように描くことが大好きだったのに、
みんなに「すごい絵」と、思わせたいという気持ちが強くなると、
描いても描いても満足できず、
描いても描いてもこれではいけないような気持になっていました。
そして、だんだん、描くことが苦しくなってしまうのです。

この物語は、子どもたちに、あなたはあなたのままでいい、と語りかけます。
人の目を気にしないで、やりたいことと、やりたいようにしていいのだ、と。
そのままのあなたが、すばらしいのだ、と。



よるのあいだに・・・ 
:みんなをささえるはたらく人たち

ポリー・フェイバー (著)
ハリエット・ホブデイ (イラスト)
中井はるの (翻訳)
BL出版

宿題メーター    ★★★★☆
本の長さ 32ページ ★★★★★
読みやすさ     ★★★★☆

わたしがパジャマにきがえるころ、ママは、でかける。たいせつな仕事にいくんだ。
町のあんぜんをまもる警察官や、たいせつなニュースをつたえるレポーター。
わたしがねているよるも、たくさんの人たちがはたらいて、みんなのくらしをささえてくれている。

私たちが生活する中で、なかなか直接目にすることのない、夜間にはたらく人たちの仕事を、子ども目線のやさしい表現で追いかける絵本です。


けんかのたね 
ラッセル・ホーバン (著)
大野 八生 (著)
小宮 由 (翻訳)
岩波書房

宿題メーター    ★★★★☆
本の長さ 62ページ ★★★★★
読みやすさ     ★★★★☆

ある日の夕方、家の中は大さわぎ。
いぬは、ねこをおいまわし、4人きょうだいは大げんか。
わけをきいても、口ぐちに、自分のせいじゃない!というばかり。
いったい、なにがあったの? 仲なおりできるの⁈
いいわけをする子どもたちと、いいわけのできないいぬとねこ、
そして、いいわけをしなかったねずみの、たのしい絵童話。


うまれてくるよ海のなか
高久至 (著)
かんちくたかこ (著)
アリス館

宿題メーター    ★★★★★
本の長さ 31ページ ★★★★★
読みやすさ     ★★★★★

海のなかにくらす、たくさんの生きものたち。
たくさんの卵がうまれて、でも、おとなになれるのは、ほんのちょっと。
だから、なるべくたくさんの卵がぶじにかえるように、
海のおとうさん、おかあさんは、いっしょうけんめいです。
そばでせわしたり、じょうずにかくしたり、ときには命がけでまもります。
そうしてうまれた海の子たち。 がんばれーと応援したくなります。
けなげでたくましい親たちのすがた、
きれいでかわいらしい卵や子どもたちのすがたを、美しい写真とやさしい文で紹介します。
意外と知らない海の生きものたちの、親子関係がわかります。


小学校中学年の部

ライスボールとみそ蔵と 
横田 明子 (著)
塚越 文雄 (イラスト)
絵本塾出版

宿題メーター    ★★★★☆
本の長さ 141ページ ★★★★☆
読みやすさ     ★★★★★

古い蔵で手作りみそを作る家に生まれたジュンは、
お父さんから「もっとみそに興味を持って」と言われるのがいやでたまりません。
そんな時、ロンドンからの転校生、ユキちゃんに「蔵を見せてほしい」とたのまれます。
これがきっかけで、ジュンの心はだんだんと変化して…。
ジュンがみそ蔵で思いついたアイデアとは?


秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!

オンジャリQ.ラウフ (著)
スギヤマ カナヨ (イラスト)
千葉 茂樹 (翻訳)
あすなろ出版

宿題メーター    ★★★★☆
本の長さ128ページ ★★★★☆
読みやすさ     ★★★★☆

おなかをすかせた人たちを救ってきたフードバンク(食べ物銀行)。
そんな世界でいちばんすばらしい銀行が、悪いやつらにねらわれているらしい。
ネルソンたちは、子ども探偵となってひそかに調査をはじめるが…。



化石のよぶ声がきこえる

: 天才恐竜ハンター ウェンディ・スロボーダ 

へレインベッカー (著)
サンドラデュメイ (イラスト)
木村由莉 (監修, 翻訳)
くもん出版

宿題メーター    ★★★★☆
本の長さ 40ページ ★★★★★
読みやすさ     ★★★★☆

ウェンディは、ほかのみんなが気づかないすてきなものを見つける天才。
ある日見つけたのは、なんと何千万年も前の恐竜の化石!
この発見が、ウェンディの人生を大きく変えることになって……

白亜紀を生きた恐竜「ウェンディケラトプス」の化石を世界ではじめて発掘し、
その名の由来となったすごうで女性恐竜ハンター、
ウェンディ・スロボーダの半生を描いた伝記絵本です。

角竜類の進化のなぞの解き明かす大発見をなしとげたウェンディの活躍は、
19世紀イギリスを生きた元祖女性化石ハンター、メアリー・アニングを彷彿とさせます。
自分の好きなことをひたむきに追求することのすばらしさを伝えてくれる1冊です。



給食室のいちにち

大塚菜生 (著)
イシヤマアズサ (イラスト)
少年写真新聞社

宿題メーター    ★★★★☆
本の長さ 32ページ ★★★★★
読みやすさ     ★★★★☆

病院の給食室に勤務経験がある、
児童文学作家+おいしい食べもののコミックエッセイで人気の画家が、
給食室の現場をリアルに再現!

給食はどうやってできるの?
栄養士ってどんな仕事?身支度、検収、打合せ、調理、片づけ、
食に関する指導、献立づくりまで、小学校の給食室と栄養士の現場をいきいきと描きます。
安全でおいしい給食はどのようにして教室まで届けられるのか、楽しく学べる絵本です。



小学校高学年の部

ふたりのえびす
髙森美由紀 (著)
フレーベル館


宿題メーター    ★★★★☆
本の長さ237ページ ★★★★☆
読みやすさ     ★★★★★


青森県八戸市の郷土芸能「えんぶり」のえびす舞の踊り手に抜擢された太一。
クラスでは明るいおちゃらけキャラを演じているがその心は複雑。
「王子」と呼ばれ女子から人気の高い、
大路優希とふたりでえびす舞の練習をするなかでたがいの気持ちをぶつけ合う。
キャラをあっさり捨てる優希、キャラにしがみつく太一
……最後にふたりがつかんだものとは?



5番レーン

ウン・ソホル (著)
ノ・インギョン (イラスト)
すんみ (翻訳)
鈴木出版

宿題メーター    ★★★★☆
本の長さ254ページ ★★★★☆
読みやすさ     ★★★★☆

常勝を誇る小6女子カン・ナルは、水泳部のエース。
でも、最近はライバルに負け続け、悩んでいた。
ライバルの不正を疑ったことから引き起こしてしまった事件をきっかけに、
大きく成長する姿を描く、瑞々しくさわやかな青春ストーリー。
第21回文学トンネ児童文学賞大賞受賞。



魔女だったかもしれないわたし

エル・マクニコル (著)
櫛田 理絵 (翻訳)
PHP研究所

宿題メーター    ★★★★☆
本の長さ240ページ ★★★★☆
読みやすさ     ★★★★☆

スコットランドの小さな村で、二人の姉と両親と共に暮らす自閉の少女・アディ。
昔、「人とちがう」というだけで魔女の烙印を押され
命を奪われた人々がいることを知ったアディは、
その過ちの歴史を忘れぬよう村の委員会に
慰霊碑を作ることを提案するのだが……。

「わたしも魔女にされていたかもしれない――」
魔女として迫害されていた人たちのなかには、
自分のような人が含まれていたのではないだろうか……?
先生や友だちからの偏見、自閉的な姉からの理解と、
定型発達の姉との距離、人とのちがいを肯定的に捉える転校生との出会い……。
「魔女狩り」という史実に絡めて多様性の大切さを訴えつつ、
ニューロダイバーシティの見地から自閉の少女の葛藤と成長を描いた感動作。


中村哲物語
大地をうるおし平和につくした医師
松島恵利子 (著)
汐文社

宿題メーター    ★★★★☆
本の長さ180ページ ★★★★☆
読みやすさ     ★★★★☆

中村哲先生は医者です。
アフガニスタンで内戦や干ばつで苦しむ多くの人々を救うためには
医療だけでは限界があることを痛感し、水路を作り土地を潤し農作物を蘇らせた人物です。
凶弾に倒れてしまった今、益々先生の生き方が多くの人々に感動を与えています。


中学校の部

スクラッチ
歌代朔 (著)
あかね書房

宿題メーター    ★★★★☆
本の長さ333ページ ★★★☆☆
読みやすさ     ★★★★★

コロナ禍で「総体」が中止になったバレー部キャプテンの鈴音。
美術部部長の千暁は出展する予定の「市郡展」も審査が中止。
「平常心」と自分に言い聞かせ
「カラフルな運動部の群像」の出展作を描き続ける千暁のキャンバスに、
鈴音が不注意から墨を飛ばしてしまい…。

コロナ禍で黒く塗りつぶされた中三の夏。
そのなかでもがきながら自分たちらしい生き方を掴み取っていく中学生たちの、
疾走する”爪痕”を描く物語。

読書感想文ページ:スクラッチ


アップステージ
シャイなわたしが舞台に立つまで

ダイアナ・ハーモン・アシャー (著)
武富博子 (翻訳)
評論社

宿題メーター    ★★★★☆
本の長さ376ページ ★★★☆☆
読みやすさ     ★★★★☆

シーラは目立つことが大きらいな女の子。
学校で「ザ・ミュージック・マン」のミュージカルに取り組むことになり、
みんなその話題でもちきりだ。
実はシーラは歌がうまい。
先生や親友に強くすすめられてオーディションを受け、
カルテットのひとりに選ばれる。
練習を重ねるうち、シーラはこのミュージカルを心から愛するようになる。
さまざまなトラブルや淡い恋の芽生えのなか、
とうとう幕を開ける日がやってきて……
というユーモアいっぱいの物語。

原題の「アップステージ」とは、
舞台で主役がかすむようなことをする、という意味がある。
「ザ・ミュージック・マン」は1957年にブロードウェイで上演され、
今年またヒュー・ジャックマン主演で再演されている。


人がつくった川・荒川
水害からいのちを守り、暮らしを豊かにする

長谷川 敦 (著)
旬報社

宿題メーター    ★★★★☆
本の長さ200ページ ★★★★★
読みやすさ     ★★★☆☆

首都圏をつらぬき、流域に約1000万人が住む荒川は、
人の手でつくられた川であることを知っていますか。

かつて、荒ぶる川=荒川の流れを変えることで江戸の繁栄はうみだされ、
たび重なる洪水から人々を守ってきました。
川の歴史と流域の暮らしの変化をていねいに追いかけながら、
地球温暖化が原因とされる近年の大規模な水害をどう防ぐかまで、
荒川の過去・現在・未来を旅します。


ブログのページ 「人がつくった川・荒川」


高等学校の部

ラブカは静かに弓を持つ
安壇 美緒 (著)
集英社

宿題メーター    ★★★★
本の長さ312ページ ★★★★☆
読みやすさ     ★★★★★

少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇。
以来、深海の悪夢に苦しみながら生きてきた橘樹は
勤務先の全日本音楽著作権連盟の上司・塩坪から呼び出され、
音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠を掴むこと。
身分を偽り、チェロ講師・浅葉桜太郎のもとに通い始めるが…
少年時代のトラウマを抱える潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。
『金木犀とメテオラ』で注目の新鋭が想像を超えた感動へと読者を誘う、
心震える“スパイ×音楽”小説!
著者情報
安壇美緒(アダンミオ)
1986年北海道生まれ。
早稲田大学第二文学部卒業。
2017年、『天龍院亜希子の日記』で第30回小説すばる新人賞を受賞し、
デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

【2023年本屋大賞第2位】
【第25回大藪春彦賞受賞】
【第6回未来屋小説大賞第1位】
【第44回吉川英治文学新人賞ノミネート】

ブログ:読書感想文 ラブカは静かに弓を持つ


タガヤセ!日本
「農水省の白石さん」が農業の魅力教えます

白石 優生 (著)
河出書房新社

宿題メーター    ★★★★
本の長さ188ページ ★★★★★
読みやすさ     ★★★★☆

官僚YouTuberとしてメディアにも登場する著者が最新の農業から、
実はスゴい日本の農作物や日本の農業の未来までを語る1冊。

ブログ:タガヤセ!日本


昆虫の惑星
虫たちは今日も地球を回す

アンヌ・スヴェルトルップ・ティーゲソン (著)
丸山 宗利 (監修)
小林 玲子 (翻訳)
辰巳出版

宿題メーター    ★★★★
本の長さ248ページ ★★★★★
読みやすさ     ★★★☆☆

丸山宗利氏(『昆虫はすごい』著者 ) 監修 世界22ヶ国以上で翻訳!
ノルウェーから届いた、

「知ること」の楽しさに満ちたネイチャー・ノンフィクション
わたしたちヒトは、昆虫に包囲されている——女性昆虫学者が語る奇妙で、

美しく、風変わりな虫たちの話

プラスチックを食べるミールワーム、食べ物や日用品に貢献するミツバチ、
傷を癒すニクバエ、農耕や牧畜をするアリ、
子煩悩なハサミムシ、水中で音楽を奏でるミズムシ……
虫が苦手という人は多いが、虫の世話になっていない人は地球に1人もいない。
あなたの知らないところで黙々と仕事をしている昆虫たち——
(もちろんちょっとしたコツでずっとぬくぬくしているやつもいる)
そんな昆虫たちのめくるめく世界へと誘う、

「知ること」の楽しさに満ちたネイチャー・ノンフィクション。

“地球が昆虫の惑星であることは間違いなく、
生物多様性の理解への一歩として、
本書の存在は非常に重要な意味をもつに違いない。” 
———監修者あとがき より


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