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「読書感想文」鳥居きみ子

読書感想文

『鳥居きみ子 家族とフィールドワークを進めた人類学者』(竹内博子 著)

2025年度、中学生の課題図書です。少しまじめな感じで書きました。

英会話をマスターしたいところの感想はウケを狙ったつもりでしたが、うまく伝わらない感じになってしまったので、アレンジしてみてください。

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概要

この本は、明治時代に生きた鳥居きみ子さんという女性のお話です。

きみ子さんは、はじめは音楽を学ぶために東京へ出てきましたが、思わぬ理由で学校をやめることになってしまいます。
そんな時、人類学(じんるいがく)という学問を研究していた鳥居竜蔵さんと出会い、結婚。その後は赤ちゃんや子どもを連れて外国へ行き、一緒に調べ物をしたり、家族でフィールドワークをがんばりました。
家族と力を合わせて学問を支えたきみ子さんの姿が、とても力強く描かれている本です。


読書感想文の例文

   家族で支えた調査の力

         〇年〇組 〇〇 〇〇

 『鳥居きみ子 家族とフィールドワークを進めた人類学者』を読んで、私は最初、鳥居龍蔵さんが頭が良くて研究熱心なすごい人だという印象を持っていました。しかし、読み進めるうちに、そのすごい人を支え、さらに輝かせる存在として、きみ子さんや、子供たちの力が大きかったことに気づきました。見方を変えれば、鳥居龍蔵さんが研究者として実力を発揮できたのは、きみ子さんという素晴らしい人類学者がいたからだと分かりました。

 きみ子さんは明治時代に生まれ、結婚後は夫の鳥居龍蔵さんとともに世界各地を巡り、フィールドワークを続けました。中でも、1906年にたった一人でモンゴルの学校に赴任した話は大変驚きました。今のように交通や通信が発達していない時代に、女性が外国へ行き、教育に携わることがどれほど困難だったのかと思うと、本当にすごいことだと感じました。

 現地の言葉を知らないきみ子さんは、現地の女性や子供たちに積極的に関わりながら、文化や生活スタイルを学び、言葉も一緒に覚えていったそうです。すぐに現地の言葉を使いこなせるようになり、周囲から人気者になっていたという話から、きみ子さんの性格の良さがよく伝わってきました。半年後に合流した龍蔵さんも、きみ子さんの対人関係の適応力に驚き、調査の幅が広がったことに感心していたとあり、そのすごさが伝わってきました。

 私なら、知らない国に一人で行くだけでも不安でいっぱいになると思います。それでもきみ子さんは勇気を持って一歩を踏み出しました。この本を読み、最初から完璧でなくても挑戦することの大切さを強く感じました。

 また、きみ子さんは夫について行くだけでなく、自分から現地調査に積極的に参加し、特に女性や子どもたちの暮らしを丁寧に記録していました。その記録が龍蔵さんの研究を支え、調査結果内容に深みをもたらしていたことを知り、きみ子さんの力の大きさを改めて感じました。

 海外調査に向かう前、鳥居家の中で現地の言葉を使って練習していたというエピソードにも驚きました。家族で協力しながら語学を身につけようとする姿勢は、地道な努力の積み重ねと、強制的な環境作りが、いかに大切かを知ることが出来ました。

 私もこれを見習って、英語を覚えたいと思いました。たとえば、家の中で英語だけを使うルールを作れば、英語がもっと身につくかもしれません。ただ、私の家族には英語を話せる人がいないので、きっと身振り手振りばかりになると思います。そうなったら、私はジェスチャーの達人になりそうです。このジェスチャー力を「多国籍語」と考えて、胸を張ってバイリンガルと名乗ってみたいです。

 また、極寒の中で墓穴の遺跡を探し当て、内部の壁画を丁寧に写し取り、その他の調査もやり遂げたというエピソードには、本当に感動しました。暖房設備も調査機材も十分でない中、地道な作業を続け、歴史をしっかり調べ上げた精神力に感動し、少し胸が熱くなりました。自分も一緒に調査をしている気持ちになったのかもしれません。

 この本を読み終えて、明治時代の女性に対するイメージが大きく変わりました。家庭を守るのが当たり前とされていた時代に、きみ子さんは学び、行動し、成果を出して信頼される存在になっていたのです。そんな姿に女性の多様な生き方を、きみ子さんは後世に示してくれたのだと感じます。

 今までの歴史の授業で感じていた印象では、「昔の人は大変だったんだな」と思う程度でしたが、この本を読んで、「どんな時代でも、地道な活動を続け、諦めず努力する人がいた」ことを知りました。目立たなくても、こつこつ積み重ねることの大切さを学びました。

 最初にこの本を手に取ったとき、私は鳥居龍蔵さんばかりに目が行っていました。しかし、読み終えた今、きみ子さんの偉大さに気づき、「まずはやってみる」「あきらめず続ける」「環境を整えて努力する」という大切さを学びました。これからどんな道を選んでも、目の前の課題にこつこつ取り組んでいきたいです。

 これから先、もし壁にぶつかることがあっても、きみ子さんのように工夫しながらあきらめず続ける力を持ち続けたいです。そして、小さな努力を積み重ね、自分を成長させていきたいと思います。

 読書を通して、派手な挑戦ではなく、地道な努力を重ねて成果を上げることの尊さを学びました。これからも、知識を広げ、考えることを大切にします。そして、学びや努力を積み重ねられる環境を、自分自身で整えられるようになりたいと思いました。


タイトル案

・努力を積み重ねた力

・学び続けた人類学者

・諦めず続ける強さ

・支え合う家族の力

・挑戦に立ち向かう心

・暮らしに根づく学問

・壁を越える工夫と努力

・地道に積み上げた成果

・一歩ずつ重ねた努力

・行動することで得たもの

・信頼を築いた優しさ

・学びを深める日々

・家族で支えた調査の力

・知らない世界に飛び込む

・未来を信じた小さな力の継続


YOUTUBE


終わりに

戦争中でも研究のことを考えるような、研究熱心な人たちのお話しです。

鳥居龍蔵記念博物館(とりいりゅうぞう きねんはくぶつかん)


📍所在地
〒770-8070
徳島県徳島市八万町向寺山(徳島市立文化の森総合公園内)

🕰 開館時間
9:30~17:00(入館は16:30まで)

🎫 入館料
一般は有料(中学生以下は無料の場合あり)
※特別展などで変わることがあります

🌿 アクセス:
徳島駅からバスで約20分、「文化の森」下車すぐ


この記念館では、鳥居龍蔵の調査道具や写真、フィールドワークの記録などを見ることができます。きみ子さんとの旅の記録も紹介されていることがありますよ。興味があればぜひ訪れてみてください。

ちなみに私は関東に住んでいるので、少しばかり遠いので行ったことはないです。
近くに住んでいる人は行ってみるのもいいですね。
研究の原動力が分かるかもしれませんよ。


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