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読書感想文 「天使のにもつ」

読書感想文

原稿用紙5枚分 2000文字 読書感想文の例を紹介しています。

作者:いとうみく

以前の課題図書となっています。

※商業利用では使わないようにお願いいたします。(売ったり、講義に使うなど)

 ©がとーほーむ


本の紹介

「頼んでまでして、なんで仕事しなきゃなんないの?しかもタダで」

そんな中学2年・斗羽風汰が職場体験先に選んだのは、保育園だった。

「子どもと遊んでりゃいいってこと?ありかも」

本当に大丈夫なのか、斗羽風汰。

風汰の人間性がなぜか憎めない、読みやすい本です。


読書感想文の例

   自責と無力の中での気付き

○年○組 ○○ ○○

 僕も自分は無力なんだと感じました。困った問題に対して自分が解決できる方法が限られているからです。

 この物語は、中学二年生の風汰が職場体験で、保育園を五日間体験して過ごします。職場体験先を選ぶ際も、中々決めることが出来ずにいて、先生にも早く決めるように促され、保育園なら子供と遊んでいるだけだから楽そうという安易な考えで選んでいました。

 実は、僕も風汰と同じように、保育園は子供と遊んでいるだけでいいなと感じたことがあります。しかし、実際は違いました。子供が安全に遊べるように注意をしたり、見守ったり、きちんとあいさつができるように教えたりします。それと、お昼寝の準備や、親に対して子供の記録の申し送りなど、保育士には様々な仕事と気づかいが必要なのだと分かりました。

 風汰が抱える問題で、子犬の捨て犬を拾い、団地に住んでいる為、犬を飼えないので隠れて飼っていたが、住人に見つかってしまい五日以内に里親を探さなければならないこと。もう一つは、保育園の子供のしおん君が親からの虐待を受けているように感じ、助けてあげることが出来ないかと悩むことです。

 普段の風汰の言葉使いや態度は、不真面目で適当な感じがするのですが、実は優しい性格なのだと感じます。もし、風汰が僕と同じクラスにいたら、最初は話しにくいタイプだと思います。ですが、本心を理解できれば距離が一気に近くなると感じました。ただ、風汰は女の子にも思ったことを言って、泣かせてしまう性格なので、そこは、もう少し気づかった方がいいと感じます。なんせ、後が怖い。いや、女性には優しくすべきです。

 子犬を飼って四日目にエサをあげに行った時、子犬がぐったりとしていました。風汰は子犬を抱えて動物病院に行きますが、休診日で途方に暮れていた時、泣かせてしまった女子に行き合い、他の動物病院を紹介してくれて、治療をしてもらい、里親を探すために預かってくれることになります。泣かされたのに、子犬の為に助けてくれた女子と、無償で治療して犬を保護してくれた先生に感謝しかありません。

 保育園での風汰は子供に対しても、普通に話しかけます。「オレ」や、「すげー」とか「~だろ」など普通に話しますが、子供の順応性が高く、逆に受け入れられて人気になります。サトシとポケモンくらいフレンドリーです。

 雨の日にお弁当屋さんの外で待たされているしおん君に出会います。そこで、しおん君の母親の子供に対しての冷たい態度を確認します。そして別の日に、夜の十時過ぎに外に出て、一人で遊んでいるしおん君を見つけます。そこで、しおん君は人を寄せ付けないような目つきで、声を掛けられない風汰でした。

 ある日、テレビで子供虐待のニュースが流れます。風汰は心配になり、土曜日で自分が休みの日でしたが保育園に行き、しおん君の住所を確認して何か行動を起こそうとします。しかし、個人情報なので住所や連絡先を教えてもらうことは出来ませんでした。しかし、しおん君は保育園で遊んでいました。

 しおん君はいつも一人で遊んでいます。服を汚したくないからです。それは、服を汚すと母親に怒られるから汚さないように行動をしています。

 保育園最終日、しおん君は母親に怒られながらも、「おかーさん、いってらっしゃい」と笑顔で母親を見送ります。母親は振り返りもせずに外に出てしまいます。それを見た風汰はしおん君の手を握って一緒に裸足のまま玄関から飛び出して母親が振り返るまで二人で大声を出し「いってらっしゃーい!」と叫んだ。ここを読んで、しおん君は母親が怖いから、みんなと同じ行動が取れないのでは無く、大好きだから、嫌われたくないように行動をしていることが、分かりました。実際に虐待されているかどうかは分かりませんが、他の家庭とは違い特別なのだと感じます。

 子犬は周りの人の助けによって小さな命を救うことが出来ました。しおん君に関しては助けるべきなのかどうかも分かりませんが、一緒にいてあげることしかできませんでした。冒頭に僕も無力だと言ったのは、僕も風汰と一緒で、同じ立場なら何もできないだろうと感じます。もしかしたら、風汰よりも行動できないと感じました。

 大きな問題に直面しても立場によっては無力なのです。僕が戦争反対しても止まらない。月曜日と木曜日は休校と僕が言っても出来ない。多くの人や、知識や権力のある人が一緒に行動を起こさないと何も出来ないルールのようなものがあるのです。だから、僕は目の前の自分が出来ることをします。友達を大切にし、それと読書感想文も終わらせます。


youtubeの動画


終わりに

本は文字も大きく、行間も広いので直ぐに読み終わります。

内容も分かりやすく、ふりがなも沢山振ってあるので止まることなく読めると思います。

主人公の風汰がチャラいけど、いい人なので魅力のあるキャラです。


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