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読書感想文「笹森くんのスカート」

読書感想文

「笹森くんのスカート」神戸遥真 (著),講談社出版の読書感想文の内容と感想文の例です。


内容

ーーー我が校では、今年度からジェンダーフリー制服を導入しまして……。

笹森くんは制服にスカートを選んだ、ということ? 

笹森くんのすらりとした引きしまった長い脚が、今日はまた一段と際立っていた。
笹森くんが、ひだの均等なスカートを穿いていたから。
教室の入り口でそれに気が付いたぼくは、ゆっくりと二度瞬きした。・・・篠原智也

夏休みあけ、いきなりスカートで登校をはじめた笹森くんをめぐる4人の物語。
『恋とポテトと夏休み』などの「恋ポテシリーズ」で第45回日本児童文芸家協会賞を受賞した神戸遥真氏による、連作短編青春小説。

※商業利用では使わないようにお願いいたします。(売ったり、講義に使うなど)

 ©がとーほーむ


読書感想文の例

   「笹森くんのスカート」を読んで

         〇年○組 〇〇 〇〇

 この本は人に勧めたくなる本です。お腹を抱えて笑い転げるような面白さは無いですが、心のどこかがスッと落ち着くような安心感を味わえる心地良さを感じました。きっと、この本を読んだことがある人なら、共感できるのではないかと思います。

 読書感想文でこの本を題材にすること自体がネタバレになってしまい、書くことをためらいましたが、私が気に入った本なので題材にしたい気持ちが勝り、原稿用紙と向かい合うことになりました。

 高校一年生のクラスメイトが中心となって話しが進んで行きます。夏休み明けにクラスのイケメン陽キャ男子である笹森がスカートを履いて登校するところから始まります。

 ジェンダーフリー制度を導入している学校なので、男女とも学校指定の制服であれば性別関係無く、どちらを着て登校しても良いことになっています。女子もスラックスを履いて登校している生徒もいるので、男子がスカート履いても問題は無いようです。普通、スカートを履いた男子が登校してきたら、好奇心のみの理由で質問攻めに合うはずですが、周りの生徒は気遣いをして普段通りに接してくれます。さすが進学校だと感じました。

 私は、笹森のことを身体は男子だが、心は女子のトランスジェンダーだと思っていました。ですが、スカートを履いているだけで、その他は普通の男子と変わらない様子です。全身女子の制服にしないのも不思議でした。

 この物語は五人のクラスメイトがそれぞれの視点で、自分の悩みと向き合い、文化祭に向けて同じ時系列で話しが進んで行きます。

 汗っかきが気になる陰キャの篠原智也、アニメ声が悩みの西原文乃、ぽっちゃり体型でイケメン好き、恋愛体質の細野未羽、可愛すぎることが悩みで変装している遠山一花、そして、スカートを履く笹森宏。それぞれが、少しずつ前に進んで行く気持ちになれるストーリーになっていて、自分に重ねられる部分もあり共感できました。

 私は、陰キャなのか、陽キャなのか自分で判断が分かりませんが、悪い奴ではないと思っています。むしろ、十代で自分の事を悪だと思い込んでいる人は、かなり痛い奴ではないだろうか。なので、普通の人です。今、自分で普通だと言ったことで気付いたのですが、他人に「あなたは普通ですね」と、言われたら何だか無個性ですねと言われているようで、いい気分ではないです。あの、のび太君ですら、あやとりと射撃が得意という個性があるのに。

 この本のキーポイントは、自身のコンプレックスと、異性に対しての悩みだと感じます。自分のコンプレックスが解決できれば異性へ積極的にアプローチできると内心思っていると感じます。私は完璧な人がいるのだろうかと考えました。私は異性に積極的にアプローチする勇気はありませんが、例えば、親が高級外車を複数台所有するお金持ちで、身長も高くて、街を歩けば人の視線が集中するようなイケメンで、もちろん無視などせずに目が合った人には爽やかな笑顔と会釈をするような性格の持ち主で、運動神経も良く、さらに成績も全国レベルで親にも勉強するなと言われるくらい真面目な人間だったら、告白する勇気があります。お姫様抱っこをしながら告白しちゃいます。ですが、何ひとつ条件をクリアできていない気がするので告白できません。のび太君ですら、しずかちゃんと結婚できるのに悔しいです。

 話しが脱線し過ぎました。笹森がスカートを履いている理由は、中学一年生の従妹が学校の制服でスカートを履くのが苦痛だと相談した時に、「大げさに考えんなよ。たかが制服でさ」と、軽く言ってしまい、その後、従妹は不登校となってしまったことに、責任を感じてしまい、その気持ちを理解したいために自分のお金でスカートを購入し通学します。もう、その考えと実行力が素晴らしく、従妹をかばうために「履いてみたいから」と、友達に伝えているところもイケメンすぎて、モテるわけだと感じました。

 よく、外見重視か性格重視かと問われることがありますが、外見優位なのは言うまでもない気がします。顔のステータスの他には、男子は身長が高い方が優位、女子は色白が優位と、私調べで報告されています。根拠はありません。しかし、最初は外見でしょうが、結局は性格なのです。いくら外見が良くても野生動物や、反社団体に本気の勝負を挑むようなサイコパスでは相手にされないでしょう。ならば、得意分野に特化するか、もの凄い性格がいいかとなる訳です。直ぐに実行できるのは性格改善で、優しい性格有利だと分かりました。私は明日からカラスにも「鳥さんおはよー」と、挨拶できるくらいのいい人になります。これで、のび太君に勝てます。



まとめ

タイトルだけだと、LGBTQのジェンダー要素が強い道徳的な本かなと思っていたのですが
基本的には青春、淡い恋物語です。
文化祭のイベントでクラスメイトが打ち解けていく物語になっています。

話しのテンポも良くて、200ページくらいなので読みやすい本です。
続編もありそうな終わり方だったので、ちょっと気になります。

感想文は、少しテンションが上がって、いっぱい書きすぎて削るのが大変でした。
なので、最後が中途半端になってしまいました。

参考にする方は上手く切り取ってください。もちろん丸写しOKです。


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