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「ミシュカ」読書感想文の例文(原稿用紙3枚)と書き方・解説

読書感想文

『ミシュカ』の読書感想文の書き方を解説します。あらすじや注目したい場面、原稿用紙3枚にまとめるコツを、感想文が苦手な人にも分かりやすく紹介します。白いウサギのミシュカを通して、難民の家族、平和な暮らし、家族の絆について考えられる例文も掲載しています。


本の概要

『ミシュカ』は、エドワルト・ファン・デ・フェンデルさんとアヌッシュ・エルマンさんによる児童文学です。日本語版は野坂悦子さんが翻訳し、静山社から出版されています。

物語は、アフガニスタンからオランダへ逃れてきた難民の家族を中心に進みます。主人公は、オランダで暮らす少女ロヤです。ロヤの家族は、新しい生活の中で白いウサギを迎えます。そのウサギにつけられた名前が、ミシュカです。

最初は、ペットのウサギをかわいがる家族のあたたかい物語のように感じます。しかし、読み進めていくと、ロヤたちが故郷を離れ、命がけで安全な場所を探してきた過去が少しずつ分かってきます。

ミシュカは、ただのかわいいペットではありません。ロヤにとっては、安心できる相手であり、家族の心をつなぐ大切な存在です。小さなウサギとの生活を通して、難民として生きる家族の苦しみや、平和に暮らせることの大切さが伝わってくる作品です。

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感想文の例文

   気付かされた本当の平和
             〇年〇組 〇〇〇〇 

 『ミシュカ』を読んで、まず驚いたのは、ロヤの兄が飼いたがっていたペットです。なんとコモドドラゴンです。でかい肉食のトカゲで、ほぼワニだと思いました。家で飼ったら、いつか自分が食べられているかもしれません。ですが、男のロマンを感じました。

 でも、ぼくは平和主義なので、ヤギがいいです。ヤギなら草を食べてくれるので、庭の草むしりをしなくてもよくなるかもしれません。できれば子ヤギがいいです。一緒に散歩に行けたら楽しそうです。そんなふうに考えながら読んでいたので、ロヤが子ウサギを選んだところも、なるほどと思いました。

 最初は、ウサギはただ小さくてかわいい動物だと思っていました。でも、ロヤにとってミシュカは、ただのペットではありません。家族の一員のような存在であり、安心できる相手です。ロヤがミシュカを大切にする様子を読んでいると、ウサギもちゃんとなつくのだなと思いました。誕生日プレゼントの候補にしてもいいかもしれません。

 けれど、この物語は、かわいいウサギを飼うだけのお話ではありません。ロヤの家族は、アフガニスタンからオランダへ逃げてきた難民の家族でした。命の危険がある場所から逃げて、知らない国で新しい生活を始めなければならなかったのです。家があり、学校に通えて、好きなことを考えられる毎日は、当たり前ではないのだと分かりました。

 ロヤの家族がどれほど大変な思いをしてきたのかが少しずつ分かってきます。ミシュカとの生活は楽しく見えます。でも、ウサギを飼えるくらい落ち着いた生活を手に入れるまでに、ロヤたちはたくさんのこわい思いをしてきたのです。

 印象的なシーンは、ミシュカがいなくなってしまう場面です。ふつうなら、ペットが逃げて大変だという場面に見えるかもしれません。でも、ロヤにとってはそれだけではなく、知らない場所で迷子になっているミシュカの姿が、昔の自分たちの姿と重なったのです。安全な場所が分からず逃げていたころの気持ちが、よみがえってきたのだと思いました。

 学校の発表会の場面も感動しました。ロヤが困ったとき、お兄ちゃんたちが助けてくれました。そこには、ただ仲のよい兄弟というだけではない強さがありました。同じつらい旅を乗り越えてきた家族だからこそ、兄弟全員がロヤの味方になっているところに、家族の絆を感じました。

 本を読んで、ペットはただかわいいだけの存在ではなく、人の心を支えてくれることがあるのだと知りました。そして、難民という言葉の向こうには、ロヤたちのように家族を大切にし、安心して暮らしたいと願う人たちがいるのだと思いました。これから難民という言葉を聞いたら、ロヤの家族とミシュカのことを思い出したいです。


タイトル案

   タイトル案

・ ミシュカが教えてくれた平和

・ 小さなウサギと本当の平和

・ コモドドラゴンから考えた平和

・ ミシュカとロヤの家族

・ ウサギがつないだ家族の心

・ ペットから見えた難民のくらし

・ かわいいウサギの向こうにあったもの

・ ミシュカがいたから分かったこと

・ ロヤの家族と小さな命

・ ウサギを飼える幸せ


Youtube

ミシュカの感想文の書き方

『ミシュカ』の読書感想文を書くときは、ただウサギがかわいかったという感想だけで終わらせないことが大切です。この物語には、難民として新しい国で暮らす家族の不安や、平和に暮らせることの大切さが描かれています。

感想文では、ミシュカというウサギの存在をきっかけにして、ロヤの家族の過去や、家族の絆、平和について考えたことを書くと、内容の深い文章になります。

最初はミシュカというウサギに注目する

まずは、物語の入り口として、白いウサギのミシュカについて書くと始めやすいです。

ミシュカは、ロヤの家族が迎えたペットのウサギです。ロヤがミシュカに話しかけたり、大切にかわいがったりする様子から、最初はあたたかい家族の物語のように感じます。

感想文の書き出しでは、

・最初はかわいいウサギの話だと思った
・ロヤがミシュカを大切にする様子がほほえましかった
・ミシュカという名前のウサギが、物語の中心になっていると思った

といった内容を書くと、読みやすい導入になります。

ただのペットの話ではないことを書く

次に、この物語がただのペットの話ではないことを書きます。

ロヤの家族は、アフガニスタンからオランダへ逃れてきた難民の家族です。安全な場所を探して、こわい思いをしながら旅をしてきました。

そのため、ミシュカを飼えるほど落ち着いた生活を手に入れたことには、大きな意味があります。

感想文では、

・ウサギを飼える生活は、ロヤたちにとって安心の象徴だった
・平和に暮らせることは当たり前ではないと感じた
・難民として生きる家族の大変さを知った

というように、ミシュカと難民の生活をつなげて書くとよいです。

日本の平和な暮らしと比べて考える

『ミシュカ』の感想文では、自分たちの暮らしと比べて考えることも大切です。

日本で暮らしていると、家があり、学校へ行けて、家族とご飯を食べられる毎日は当たり前のように感じます。しかし、世界には戦争や争いによって、その当たり前を失ってしまう人たちがいます。

ロヤたちのように、住み慣れた国を離れなければならない人がいることを書くと、感想文に自分の考えが入ります。

ここでは、

・日本は平和な国だと感じた
・安全に暮らせることは幸せなことだと思った
・難民の問題を遠い国の話だけで終わらせてはいけないと思った

という内容につなげると書きやすいです。

ミシュカがいなくなる場面を取り上げる

感想文で取り上げやすい場面は、ミシュカがいなくなってしまう場面です。

ふつうなら、ペットが逃げてしまって大変だったという場面に見えます。しかし、ロヤにとってはそれだけではありません。

迷子になったミシュカの姿が、昔の自分たちの姿と重なったのではないかと考えることができます。安全な場所が分からず、不安な気持ちで逃げていた記憶が、よみがえってきたのかもしれません。

この場面を書くと、ロヤの気持ちに寄り添った感想文になります。

発表会の場面で家族の絆を書く

学校の発表会の場面も、感想文に入れやすい大切な場面です。

ロヤが困ったとき、お兄ちゃんたちが助けてくれます。そこには、ただ仲がよいだけではない、家族の強い絆があります。

同じつらい旅を乗り越えてきた家族だからこそ、ロヤの気持ちが分かったのだと思います。

この場面からは、

・家族が支え合う大切さ
・つらい経験を一緒に乗り越えた強さ
・困っている人を助ける優しさ

を書くことができます。

最後は平和への願いでまとめる

感想文の最後は、平和について考えたことを書くとまとまりやすいです。

難民として逃げてきた人を助けることは大切です。しかし、本当に願うのは、そもそも戦争や争いが起こらず、誰も故郷を離れなくてよい世界になることです。

『ミシュカ』の感想文では、最後に

・安心して暮らせることの大切さ
・困っている人に手を差し伸べる優しさ
・争いのない世界への願い

を書くと、読書感想文らしい締めくくりになります。


『ミシュカ』を読んで感じたこと

『ミシュカ』を読んで、あらためて考えさせられたのは、ロヤの家族が移動してきた距離の長さです。

アフガニスタンからオランダまでは、直線距離でも約五千キロあります。日本で考えると、北海道から沖縄までの長さが約三千キロ、本州だけでも青森県から山口県まで約千五百キロといわれています。そう考えると、ロヤの家族がどれほど遠くまで逃げてきたのかが分かります。

しかも、物語の中では半年間かけて移動したと書かれています。とてつもない距離を、長い時間をかけて逃げてきたはずなのに、そのことが物語の中ではとても簡単に、サラッと語られています。そこに、かえって現実の重さを感じました。

では、なぜそこまでして逃げなければならなかったのでしょうか。

背景には、アフガニスタンの厳しい状況があります。タリバン政権による抑圧や人権侵害、特に女性への差別は深刻です。自由に学ぶこと、働くこと、自分らしく生きることが難しい社会があります。さらに、経済の混乱や食料不足、争いも続いています。

そうした生活の中では、安心して明日を迎えることさえ簡単ではありません。ロヤの家族は、ただよりよい暮らしを求めたのではなく、自由や命を守るために、命からがら故郷を離れたのだと思います。

物語では、そうした背景がやわらかい言葉で描かれています。けれど、その裏側にある現実を知ると、遠く離れたオランダまで逃げようとした気持ちも少し分かる気がしました。

そして、オランダがロヤの家族を受け入れていることにも考えさせられました。言葉も文化も宗教も違う人たちが、同じ社会の中で暮らしていくのは簡単なことではありません。受け入れる側にも不安や反対の声があるかもしれません。それでも、困っている人に手を差し伸べる社会であろうとする姿勢は、すごいことだと思いました。

もちろん、難民問題は簡単に答えを出せるものではありません。国の事情、宗教、文化、歴史、経済など、さまざまな問題が深く関係しています。ただ、人として純粋に考えたとき、命の危険から逃げてきた人たちをどう受け止めるのか、困っている人にどこまで手を差し伸べられるのかを考えさせられました。

『ミシュカ』は、かわいいウサギの物語として読み始められる本です。しかし読み終えたあとには、平和とは何か、家族とは何か、安心して暮らせる場所があることはどれほど大切なのかを考えさせられます。

ロヤの家族が安心できる場所を見つけたことはよかったと思います。けれど、本当に願うのは、誰かが故郷を捨てて逃げなければならない世界ではなく、そもそも争いや差別が起こらない世界です。ミシュカという小さなウサギを通して、平和な毎日がどれほど大切なものなのかを感じました。


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