夏目漱石「坊っちゃん」の読書感想文です。原稿用紙2枚分。書き方の参考にしてください。
概要
松山中学在任当時の体験を背景とした初期の代表作。
物理学校を卒業後ただちに四国の中学に数学教師として 赴任した直情径行の青年“坊っちゃん”が、周囲の愚劣、 無気力などに反撥し、職をなげうって東京に帰る。
主人公の反俗精神に貫かれた奔放な行動は、滑稽と人情の巧みな交錯となって、 漱石の作品中最も広く愛読されている。
近代小説に勧善懲悪の主題を復活させた快作。
昔の話しなので、給料40円がピンときません。
私は1円=5000円で換算しました。40円=20万円
参考にする方は、上手く切り取ってください。もちろん丸写しOKです。
※商業利用では使わないようにお願いいたします。(売ったり、講義に使うなど)
©がとーほーむ
読書感想文の例
「坊っちゃん」を読んで
〇年〇組 〇〇 〇〇
東京の大学を卒業した主人公が、愛媛の中学校に教師として赴任した物語です。
主人公、坊っちゃんの語り口調で文章が構成されています。物語の内容は、江戸っ子と田舎の人の対比や、先生と生徒のいたずらの出来事、そして、先生同士の策略。その中に立たされます。
男気あふれる坊っちゃんと、仲良くなった同僚の山嵐が、校長と教頭先生に一泡吹かせて学校を去るまでの物語になります。
自分の為になることなら、相手をおとしめることを何とも思わないような性格の教頭こと「赤シャツ」を懲らしめる所は爽快で、気持ちが晴れやかになりました。
赤シャツが芸者を呼んで、泊まり込みで一夜を明かしたところの現場を押さえて、やましいことを問いただした後に、しらを切る赤シャツをポコポコと殴って最後は謝らせるところは、実際にやったらダメなことだと分かっていても、赤シャツの今までの悪行を思えば成敗した気持ちが大きく、悪を斬るような気持ちになりました。
そして、嫌な気分になるばかりの職場に未練も無く、校長に辞職の手紙を送って、教師を辞める坊っちゃんも、いさぎよくてすっきりとした気分になりました。
壮大な物語ではありませんが、本当にこのような日常があったのではないかと思えるようで引き込まれました。
子供の頃から坊っちゃんのことを認めてくれていた元下女の清と最後は一緒に暮らすことができて、清の願いを叶えました。東京に帰った坊っちゃんは教師の仕事はせずに、給料は安くなったが、街鉄の技師となって働きます。お金だけが幸福度を測るものではないと分かりました。それと、自分の意思を貫くこと、世話になった人に感謝すること。そんなことが分かりました。
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終わりに
かなり昔の作品です。近代文学の代表作になります。
近代と言っても、昔の作家です。
明治後半から戦前まで(昭和初期)までが近代文学の範囲だと思います。
ですので、言葉使いが現代風ではありません。
車は人力車のことを言っています。
それくらい文化が違います。
現代と比べると、文化の進化のスピードが凄いことが良く分かります。
それと、物価の変化ももの凄いです。ちゃんとインフレしているのだと感じました。
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